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中国の有人月面着陸、早い方がよい 全人代代表
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· 2016-03-08 |
タグ: 全人代;月探査プロジェクト;文化 | 印刷 |
中国月探査プロジェクトの2020年までの内容はいずれも無人探査で、「周回」「着陸」「帰還」の3ステップに分かれる。一般的には、このステップを踏まえた上で、有人月面着陸が可能になる。胡氏は、「我々はすでに一定の技術的基礎を持つ。月探査機の嫦娥1号、2号、3号、月探査プロジェクト第3期再突入・帰還飛行試験などの任務により、中国はすでに月面着陸、月探査、地球帰還という道を歩んでいる。嫦娥5号の任務が成功すれば、月から離陸し地球に帰還する道も切り開かれることになる」と述べた。
しかし胡氏は、「有人」という新たな要素が、多くの技術的課題をもたらすとしている。有人化により、宇宙船の規模が大きくなるため、ロケットの推力も強化しなければならない。これは中国の有人月面着陸が直面している、大きな技術的難題だ。胡氏は、「さらに重いものを打ち上げ、これを帰還させて初めて、宇宙飛行士を安全に送り出し、迎えることができるようになる」と話した。
2017年前後に初の月面サンプル収集・帰還を実施する嫦娥5号の重量は、嫦娥3号の2倍以上となる。中国は推力が最大の次世代ロケット「長征5号」を開発した。これは嫦娥5号の任務を遂行し、未来の月面着陸に向け準備を整えるためだ。
また月周回と異なり、有人月面着陸を実現するためには、宇宙飛行士の「生命保障システム」(食料、酸素、水の再生利用)が必要になる。胡氏は、「これには大きな問題がなく、今後の開発・試験で慣らしていけば良い。有人宇宙船『神舟5号』による有人宇宙飛行以降、中国の生命保障システムは成熟化している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月8日
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