優位性を発揮し、協力プラットフォームに 

「十二五」（第１２次五カ年）計画は香港・澳門の章を初めて書き加え、「澳門が世界観光レジャーセンターを建設し、中国とポルトガル語圏諸国との商業貿易協力サービス・プラットフォーム構築を加速することを支持する」ことが打ち出された。このことも、澳門の発展に新たな位置づけと新たなチャンスをもたらした。崔世安・澳門特別行政区行政長官は、「澳門産業の多元的発展を促進するため、澳門の今後の発展は必ず国の『十二五』計画と密接に歩調を合わせるべきだ」との意を表している。 

歴史的な原因により、澳門はポルトガルやブラジルなどポルトガル語圏諸国と広範で密接な結びつきがあり、しかも法律や行政の枠組みも比較的似ている。澳門は中国とポルトガル語圏諸国との中介役、懸け橋としてとりわけ恵まれた優位性を持っている。 

２００５年～２０１４年までの１０年間で、中国大陸部、澳門、ポルトガル語圏諸国の企業から延べ３８００人以上が会議・展示会に参加し、３１００件を超える商談を行い、その結果４３件のプロジェクトが最終的に調印された。２０１３年、総規模１０億ドル、第一期規模が１億２５００万ドルに達する「中国・ポルトガル語圏諸国協力発展基金」の設立が発表された。同基金は、澳門を含む中国とポルトガル語圏諸国企業の投融資ニーズに専門に対応する。 

２０１３年中国・ポルトガル語圏諸国経済協力フォーラム第４回閣僚級会議で、汪洋・国務院副総理は澳門の「中国語・ポルトガル語バイリンガル人材､企業協力と相互交流情報共有プラットフォーム」、「中国・ポルトガル語圏諸国中小企業商業貿易サービスセンター」、「ポルトガル語圏諸国食品集散センター」、「中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力コンベンションセンター」の建設を支持することを発表し、また今後３年のポルトガル語圏諸国との協力に関する新措置８項目を打ち出した。これらの新措置は澳門の発展に新たな活力を吹き込んだ。（ソース: 人民日報 ）

データで見る澳門の15年　【GDP：502億元（1999年）から4134億元（2013年末）に増加、年成長率16.2%▽財政収入：169億元（1999年）から1759億元に増加、年成長率18.2%▽１人当たりGDP：15,000ドルから85,000ドルに増加（アジア2位、世界4位）▽失業率：6.3%（1999年）から1.6%に低下】

「北京週報日本語版」2014年12月19日