張立群・国務院発展研究センターマクロ経済部研究員
■改革の全面的深化は新たな情勢と課題に直面 改革は相当な基礎を備える
コミュニケ:「新たな情勢、新たな課題を前に、小康(ややゆとりのある)社会を全面的に完成し、さらに富強・民主・文明的で調和ある社会主義近代化国家を完成し、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現するには、新たな歴史的起点において改革を全面的に深化しなければならない」
張氏:改革は現在深く困難な領域に入った。改革の直面する厳しい情勢に対して明晰な判断をしなければならない。目下の改革は、2つの点から見なければならない。1つには、改革は相当な基礎を備えているということだ。経済・社会発展、各方面の改革の認識、各方面の改革の系統的整理を含め、改革の各方面の条件は現在いずれも相当の基礎を備えている。もう1つは、改革を全面的に深化するには難関を攻略せねばならず、各方面からの抵抗に直面するということだ。改革の全面的深化は各種経済活動、経済行為の責任、各種行政行為、各種司法行為の担うべき責任を含め、責任をより強調するようになっている。これは必然的に関係各方面の基本的利益に関わってくる。さらに所得分配改革もあり、さらに多方面の利益に関わる可能性がある。
この前提の下、第18期三中全会は前例のない勇気と決意を示し、改革の目標と重点を非常にはっきりさせ、しかも相応の組織面の支えも用意したと私は思う。したがって、この背景の下、改革は具体的で重大な突破口を開く歴史的段階に確かに入ったと考える。
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