李克強総理は9日午後、ブルネイの首都バンダルスリブガワンでASEANプラス1(中国)首脳会議に出席した。
李克強総理は9日午後、ブルネイの首都バンダルスリブガワンでASEANプラス1(中国)首脳会議に出席した。李総理とブルネイのハサナル・ボルキア国王が共同議長を務め、ASEAN10カ国首脳が揃って出席した。会議は中国・ASEAN関係の深化について踏み込んで話し合い、協力の枠組みについて構想を打ち出し、広範な共通認識にいたった。
李総理は今後10年間の中国・ASEAN協力について次の7点を提案した。
(1)中国・ASEAN諸国善隣友好協力条約の締結を積極的に検討し、中国・ASEAN戦略協力を法律、制度面から支え、双方関係の発展を先導する。
(2)安全保障分野の交流や協力を強化する。中国・ASEAN防衛相会議制度を整備し、防災・災害救援、サイバーセキュリティ、国際犯罪の取締り、合同法執行など非伝統的安全保障分野の協力を深化する。
(3)中国・ASEAN自由貿易圏高度化交渉を開始し、2020年までに相互貿易額を1兆ドルにまで増やすことを目指し、地域統合と中国の経済成長からASEAN諸国がより多くの利益を得られるようにする。
(4)コネクティビティ構築とインフラ整備を加速する。中国・ASEANコネクティビティ協力委員会などを活用して、アジア横断鉄道などの建設を推進し、「アジアインフラ投資銀行」を設立して、ASEANと地域のコネクティビティ強化を融資面から支える。
(5)地域の金融協力とリスクへの防備を強化する。
(6)海上協力を着実に推進する。
(7)人、文化、科学技術、環境保護分野の交流を緊密化し、友好協力の土台を固める。
会議は「中国・ASEAN戦略的パートナーシップ構築10周年記念共同声明」を発表した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月10日
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