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北京週報>>政治  
新指導部外遊の背景にある新たな外交思考

 

急速に発展する中国は、台頭の地政学的、経済的基礎を固める必要がある。習主席は3月の初外遊先にロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴを選び、ダーバンでBRICS首脳会議にも出席した。5月8日から16日にかけて、李源潮副主席はアルゼンチン、ベネズエラ両国を公式訪問した。これに続き李克強総理は初の外遊先をインド、パキスタン、スイス、ドイツに決定した。楊潔チ国務委員は5月初めにモンゴルを訪問し、王毅外交部長(外相)はタイ、インドネシア、シンガポール、ブルネイを訪問した。王部長はこの訪問を「意思疎通と協力の旅」と位置づけ、中国の新指導部が周辺国との関係を強く重視しており、ASEANをその主要かつ優先的位置に据える意向であることを表明した。中国が積極的に編んでいる周辺国、大国、途上国との全方位的外交の縦糸と横糸が、こうした一連の外国訪問によって描き出された。

中国の指導者は新型の大国間関係の構築を先見性をもって打ち出し、歴史的飛躍の実現を心から望んでいる。歴史上、大国間のつきあいは常に悲しい色彩を帯びていた。つまり、勝つか負けるかの「ゼロサム」宿命論である。この旧弊を打破するには、新たな理念と知恵が必要だ。それがつまり協力・ウィンウィンの新型の大国間関係なのである。ここでいう「新」は、互いの発展と成長を脅威ではなく自らのチャンスと捉えること、相互抑止・対立ではなく一層の協力を通じてこうしたチャンスを現実のものにすることにある。こうしてのみ遠大な視点に立ち、新世紀の大国間関係の良好な相互作用を促進することができる。これこそが大国の責任が持つしかるべき意味である。

率直で誠意ある、積極的で進取の中国外交は、目を見張る世界に新たな驚きを与えることができるに違いない。(編集NA)

「人民網日本語版」2013年5月22日

 

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