釣魚島(日本名・尖閣諸島)をめぐる中日間の争いはおさまっていない。中国の釣魚島防衛活動家が帰国の途に着くと、国会議員8人を含む日本の団体が第二次大戦の死者の霊を祀るために18日夜、釣魚島海域へ向かった。東京都も釣魚島上陸をあきらめておらず、来週にも来月の上陸許可を申請する計画だ。抑え込みの困難な地方自治体の釣魚島上陸への衝動、そして強大な中国の外交圧力を前に、野田内閣は箱の中のネズミのように双方から責め立てられ、日増しに顕在化する争いへの対応を試されている。同様に日本と島嶼係争を抱える韓国やロシアも様々な行動によって主権をアピールしており、日本は外交面で深い危機に陥っている。日本がどこもかしこも挑発した結果が、この自縄自縛の状態だ。中国中央テレビ(CCTV)ウェブサイトが伝えた。
中国の釣魚島防衛活動家が釣魚島上陸後に日本側に不法逮捕された事件について、著名な軍事評論家の張召忠氏は「日本側船舶9隻はもし中国船1隻を阻止しようとすれば、確実に阻止できただろう。中国の釣魚島防衛船が日本側の阻止を最終的に突破して上陸できたのは、1つにはわが方の釣魚島防衛活動家の勇敢さと頑強さによるものだが、もう1つには日本側のワナでもあるのだ。彼らは事前に警官40人を上陸させていた。これは釣魚島防衛活動家が上陸した場合に逮捕することで、釣魚島は日本のもので、日本の警察が島を守っており、釣魚島防衛活動家は日本国内に侵入したのだとの印象を外部に与えられるからだ。これは日本側の仕掛けたワナなのだ」と指摘した。
外交部(外務省)の秦剛報道官は17日、釣魚島問題に関する談話で「中国公民に対する日本側のいかなる措置も不法で無効であり、釣魚島が中国に属すという事実を変えることも、国家の領土主権を守るとの中国政府・人民の断固たる意志と決意をぐらつかせることもできない」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年8月19日 |