第四、政府と民間部門の協力を強化し、世界の経済発展と経済・貿易協力を共に推進する。ビジネス界はアジア太平洋経済発展の主力軍、国際経済・貿易発展の重要な推進力で、アジア太平洋地域の経済回復のけん引、世界経済の成長促進の面で重要な役割を果たしている。政府部門はビジネス界の経済発展における役割を一層重視し、その意見や提案に耳を傾け、ビジネス界の経済発展や地域協力に参加する意欲や主体性を生かさなければならない。ビジネス界が引き続き戦略的、展望的提案を行い、貿易と投資の自由化・円滑化の一層の推進、地域経済統合の深化、APECの長期的発展などの重大な問題について提言、献策することを希望する。同時にAPECの各レベル、各分野の仕組み、土台を十分生かし、情報を交換し、ビジネスチャンスを広げ、協力を深め、ウィンウィンを実現する。
改革・開放の30年余りの努力で中国経済の実力は強まり、国内総生産(GDP)が大幅に伸び、対外開放レベルが新たな段階に進んだ。同時に中国の発展における不均衡、不調和、持続不可能の問題が依然目立ち、経済成長の資源・環境面の制約が強まり、技術革新能力が高くなく、産業構造が不合理で、都市と農村、地域の発展が調和しておらず、経済・社会の発展を制約する体制・仕組み面の障害が依然比較的多い。
今年初め、中国は第12次国民経済・社会発展5カ年計画(2011―15年)要綱を定め、中国の将来の発展の青写真を描いた。科学的発展をテーマとし、経済発展パターンの転換加速を主軸とし、改革・開放を深め、民生の保障・改善に力を入れ、経済の安定した比較的速い発展と社会の調和・安定をはかる。そのため重点的に次のいくつかの面で努力している。
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