「中国共産党創設90周年慶祝首都華僑界座談会」が先日北京で開かれ、華僑界の専門家多数が一堂に会し、中国共産党と華僑・華人の密接な関係について心ゆくまで語り合った。参加者らは「中国共産党の指導の下で中国はどんどん良くなると私たちは常に信じている」と述べた。
■自らの選択を誇らしく思う
海外帰国組の科学技術者で中国工程院院士である李椿萱氏は「中国共産党と中国政府はかねてより帰国科学技術者を重視している。帰国科学技術者は共産党の指導の下、新中国の科学技術事業に際立った貢献を果たしてきた」と述べた。
李氏は1980年春に米国から帰国した。帰国後は北京航空航天大学流体所の所長を10年近く務めた後、国家計算流体力学実験室で働き、科学研究のリーダーとなった。2004年7月の「第7回全国帰国華僑・華僑家族代表大会」で「全国帰国華僑・華僑家族先進人物」にも選出された。
「私と似た経歴の人は当時多く、様々な産業や分野で才知を発揮し、国家の科学研究事業に貢献した」と李氏は語る。「改革開放初期に祖国に帰り、科学研究・教育に長年携わった古い帰国華僑である私は、この20数年間の天地を覆すような国の変化をこの目で目撃し、身をもって感じた。また、帰国華僑に対する党と国の配慮を深く感じた。私は自らの選択を心から誇らしく思う」。
統計によると「国家重点事業学問」のリーダーの約72%が海外帰国組、2010年度国家自然科学賞の「第1完成人」の56.7%が海外帰国組、神舟5号の8つのシステムの総設計士の4分の1を留学経験者が占める。
■改革開放は最高のチャンス
王琳達氏は「中国を強大化へと導いたのも、華僑資本企業の成長を導いたのも中国共産党の指導する改革開放だ」と指摘する。
王氏は華僑資本企業・怡海グループの会長だ。1989年に自らの会社と共に海外から中国大陸部へ帰国した。王氏の企業は広州を皮切りに深セン、南寧、柳州、上海など長江の南北各地で次々に事業を展開。90年代初めには北京で投資を行い、大型コミュニティを建設したほか、学校運営に着手し、整った教育システムを築いた。
「来たばかりのころは困難続きで、幾度となく大変な目にあったが、改革開放が私にとって最高のチャンスであることを知っていた」と王氏は語る。「なぜなら、中国共産党の指導の下で中国はどんどんよくなるという信念をずっと持っていたからだ」。
改革開放後の30数年間で、華僑資本企業は勢いよく発展した。中国では外資系企業全体の70%以上、外資導入額(実質ベース)全体の60%以上を華僑資本企業の投資が占めている。
■自らの価値観で決めたこと
華人の自動車専門家で北京汽車グループ専務総経理の汪大総氏は2006年4月に中国に帰国した。「帰国から5年、私は常に起業の情熱に満ち、帰国の決定を後悔したことはない」「米国ではいくら地位が上がっても、『出稼ぎ』の感覚が拭えない。今は祖国に戻り、中国独自ブランドの自動車を扱っており、主人の感覚がある。主人になった、これは全く違う感覚だ。これは自らの価値観で決めたことだ」と語る。
「中国共産党は海外在住の華僑・華人を帰服させた」。中共中央党史研究室の任貴祥研究員は歴史の視点に立ってこう言った。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年7月4日
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