これまでの中国の大規模な軍事パレードでは毎回、「新兵器」の登場があった。1999年の建国記念軍事パレードでは、42種類の大型装備中、95%が新顔だった。軍関係者によると、今回展示される52種類の主要装備は全て「メイド・イン・チャイナ」で、その大部分が初の参加となる。「中国新聞網」が伝えた。
軍事パレード全体の中核である武器・装備の全体像は、10月1日当日にその神秘のベールが剥がれるのを待たねばならない。だが最近、軍側の発表やメディアの取材を通じて、その一部が徐々に水面に浮上し、各界の期待をさらに膨らませている。国内メディアの報道を見ると、最も注目の高い新兵器として、次の6つが考えられる。
■「殲10」戦闘機
「殲10」戦闘機15機が編隊を組んで登場し、建国60周年大軍事パレードでの絶対的な空のスターとなる。「殲10」は中国が自主開発した、独自の知的財産権を持つ、最初の第3世代戦闘機であり、現時点で中国最新鋭の国産戦闘機だ。中国航空工業グループのスポークスマンによると、今回の軍事パレードには「殲11」戦闘機も登場する。
■新型主力戦車
88C式戦車の隊列に「隠れて」はいたが、建国50周年軍事パレードで初登場したZTZ-99式新型戦車は、それでも少なからずセンセーションを引き起こした。99式新型戦車は中国が自主開発した第3世代主力戦車で、王哲栄・副総設計士によると、その総合性能は世界の第3世代戦車ランキングで上位3位に入っている。今回の軍事パレードでは、「中国陸戦の切り札」と讃えられる最新型99式主力戦車、86A歩兵戦闘車、122ミリ自走砲、HJ-8対戦車ミサイル発射車、100ミリ装輪式自走突撃砲の、「陸戦の5頭の虎」が勢揃いするかもしれない。
■新型戦略ミサイル
1984年の建国記念軍事パレードでの、中国の戦略ミサイル「デビュー」は世界を驚愕させた。軍関係者によると、今回の軍事パレードでは戦略ミサイルや戦術ミサイルが再び重要な隊列として登場する。しかもミサイルは従来よりも「さらに短く、さらに小さく、しかし威力はさらに大きく、さらに強くなっている」とのことだ。
■AWACS
長い間神秘のベールに包まれてきた国産早期哨戒管制機(AWACS)が今年初めて、軍事パレードに加わる。AWACSは指揮、管制、通信、情報機能を一体化したハイテク装備であり、情報化環境下の作戦における「空の指導者」と讃えられる。中国初の早期警戒機(AEW)「空警1号」はソ連製の戦略爆撃機「Tu-4」を基に開発され、1970年代に試験飛行を開始した。現在中国空軍は「空警2000」「空警200」などのAWACS/AEWを保有する。
■新型武装ヘリコプター
1999年の建国記念軍事パレードでは、中国が自主開発した陸軍航空兵「直9」型武装ヘリコプターが初登場した。人民解放軍総参謀部の馬湘生・陸航部長によると、今年参加する中国自主開発の新型武装ヘリコプターは、陸軍航空兵の情報化レベルを代表するものだという。
■改良型95式銃
中国は軽火器を独自開発できる世界でも少ない国の1つだ。中国が自主開発した95式銃類は命中精度、重量、サイズ、有効射程の全てで世界一。今年の軍事パレードでも改良型95式自動小銃や、03式自動小銃に各界が大きな期待を寄せている。
「人民網日本語版」2009年9月22日
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