このほど行なわれた中国共産党中央政治局第41回学習会で、胡錦涛中共中央総書記は「13億の人口の食料問題をうまく解決し、農業の効率を向上させ、農民の収入を増やすには、農業の規範化の実施を加速することが必要だ」と強調した。「農業の規範化を実施して現代的農業を建設することは、中国の農業市場における競争力を強める重要な措置であり、食品の安全を保障する基礎的条件だ」とし、「食品の安全問題は広く国民の健康と生命の安全にかかわっていることだ」と述べた。
この中で胡錦涛総書記は「農業の規範化を加速するには、農産物の品質と市場における競争力の向上を重点に置き、衛生的で節約的、かつ安全な生産を進め、より科学的で統一的な権威ある農業規範化システムを構築することが必要だ。そのためには農業の規範化に関する知識を普及し、農業規範化のモデル地区の設立によって、農業の規範化を農業の産業化と結びつけ、無公害農産物、安全食品、有機食品など、良質農産物の生産を広めると同時に、農産物生産地の環境を整え、その監督と保全にさらに力を入れることで、循環型農業、生態型農業を発展させ、農業の持続的な発展を促す必要もある」と指摘した。
また胡錦涛総書記は「食品の安全を保障するには、生産の全プロセスにおける監督・管理という理念を樹立し、予防を主として根源から整備するという基本思想を堅持することが必要である。同時に、引き続き無公害食品のための行動計画を進め、食品安全に関する法整備を徹底して行うことで、食品安全に関する法律・法規を完備するとともに、法律執行と監督活動を厳しくしなくてはならない。食品の検査施設と検査方法を改善し、食品安全の宣伝に力を入れ、国民の食品安全意識を高める必要がある」と強調した。
胡錦涛総書記はさらに「行政各レベルの党委員会と政府はより強い責任感を持って、農業の規範化と食品安全の問題を重視し、経済・社会の総体的発展計画と重要な議事日程に組み入れるべきだ」と指摘した。
「北京週報日本語版」2007年4月26日
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