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嫦娥3号の新発見、月面の水分の最新データを入手

 

国家天文台の王競研究員は9日午後に開かれた「2015中国銀河フォーラム」において、「月の表面は非常に乾燥している」と述べ、月探査機「嫦娥3号」の近紫外線月面天文望遠鏡の新たな研究成果を紹介した。月面の外気圏に含まれる水分は、米ハッブル宇宙望遠鏡のこれまでの結果を2桁下回り、月の外気圏に含まれる水分の上限を引き下げた。人民網が伝えた。

月にどれほどの水分が含まれているかを理解することで、月の形成・変化の過程の研究が容易になる。これはまた月のエネルギーや、生命の存在の可能性に関わる。しかし月の水は我々が想像するような流れ動く水ではなく、岩が重なりあうことで形成される非常に安定的な「化学吸着水」だ。高温、紫外線、太陽風などの影響により、これらの水は初めて月の岩から外に出て、月面の極端に薄い大気層「外気圏」に留まることになる。

王氏によると、嫦娥3号の望遠鏡は、月の外気圏に含まれる水分(ヒドロキシル基)の上限値の最新データ(10の4乗/立方センチメートル未満」を入手した。この結果は米ハッブル宇宙望遠鏡の結果を2桁下回り、インドと米国が共同開発したChandrayannI/CHACE探査機の結果を否定し、スパッタリングの理論に基づく予想におおよそ合致した。これは人類がこれまで得ている最高の結果であり、今年上半期に世界的な学術誌「Planetary and Space Science」に掲載された。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年9月10日

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