日本は過去において軍国主義勢力を徹底的に清算せず、現在もその衣鉢を継ぐ右翼勢力が、日本社会に「病変」を生じさせている。「侵略」と「お詫び」の問題において態度が二転三転する日本の姿に、国際社会は日本の将来向かう方向への疑問を生じている。このわずか2年余りの安倍首相自身の言動によって、この疑問はさらに膨らんだ。

安倍首相は談話を「戦争、戦後、未来」の「三段論法」とし、戦後日本の平和路線および未来の「積極的平和主義」の描写に着眼点を置くことで、自らの思い描く日本という「普通の国」を世界の人々に受け入れてもらう考えだ。

実のところ、安倍談話に「侵略」「植民地支配」「反省」「お詫び」という4つのキーワードが盛り込まれなくても、「世界の終わり」を意味するわけではなく、歴史の車輪はやはり前進を続け、時代はやはり発展を続ける。だが日本は歴史、隣国、時代と和解する重要な機会を失う。歴史がすでに証明しているように、日本政界の要人は歴史を正しく扱うことができるのならいずれも対中関係の発展を重視し、尽力する。その反対の場合、中日関係に面倒をもたらし、地域協力を妨げ続ける。

日本が「普通の国」になるまで、あとどれほどかかるのだろうか。日本の選択がその答えを決める。安倍談話はそのテストでもあり、安倍首相は冷静に考える必要がある。（編集NA）

「人民網日本語版」2015年8月13日