北京有数の古い街「前門大街」で、来年年末までに、中国の銅彫りや景泰藍、蘇繡などを含む、中国国内外の無形文化遺産約200種類を集めた「無形文化遺産博覧園」がオープンすることになっている。新京報が報じた。
28日に開催された前門国際無形文化遺産フォーラムにおいて、現在、同博覧園の計画が完成し、今後、建築面積40万平方メートルに達し、来年の年末までの完成を目指すことが明らかになった。うち、20万平方メートルのエリアは、今年10月にも開園する見込みという。600年以上の歴史を誇る「前門大街」に、同博覧園が建設され、梨園(伝統劇)と民俗文化が再現されることになる。
明・清自体の建築スタイルを維持
同博覧園の関係責任者は、「明(1368- 1644年)や清(1644-1912年)の時代の建築スタイルをそのまま残し、全体が中国式の建築スタイルとなる。統一した管理、運営を行う。200-300のプロジェクトが予定されており、無形文化遺産に指定されている約3000人が一堂に集まり、その技術を披露するほか、関連の商品を販売するプラットフォームを提供する」と説明する。
その他、同責任者によると、将来的に、前門大街にある流行ブランドなどは段階的に移転し、国内外の無形文化遺産の展示にさらにスポットが当たるようにするという。
蘇繡や銅彫り、景泰藍なども展示
中国無形文化遺産保護協会の馬文輝・副会長によると、現在、中国国内外の無形文化遺産約200種類が同博覧園で披露されることが確定している。
十竹齋木版水印技芸、南通藍印花布印染技芸、蘇绣、銅彫り、タンカ、景泰藍、漆線彫りなどの中国の国家級無形文化遺産伝承人40人も含まれている。
馬副会長は、「無形文化遺産の伝承人が、伝統技術を守りながら、現代の生活と結び合わせて、クリエイティブを向上させ、市場に進出することで『保護』されることを願っている」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月31日 |