このほか、漫画、ゲーム、インターネットなども引きこもりを助長している。日系米国人の作家ローランド・ケルツ氏は、「プライベートな仮想空間に逃げ込みたいという欲望は、日本の狭い国土と、窮屈な生活環境から来るもの。こうした現実的なニーズにより、日本では非常に複雑な仮想空間とネット交流システムが構築された。アニメや漫画のファンにとって、引きこもりは精神的な模範とも言える。彼らは二次元世界の中で自由自在に動き回り、快活に振舞い、実生活の中では得られない安心感と満足感を得られる」と指摘する。
深刻な労働力不足と少子高齢化に悩む日本社会にとって、引きこもりの増加は放ってはおけない問題だ。日本政府と民間組織はこれまで、引きこもり家庭を支援するための措置を講じてきたが、引きこもりは閉鎖性が高く、敏感な問題であることから、これらの措置は今に至るまで十分な効果が得られていない。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年7月31日 |