▽遅きに失する
無印は価格を引き下げても利益が出るよう、生産コストの引き下げに努力している。昨年の春夏もの衣料品は中国での生産が約60%、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が約40%だったが、今年の春夏ものではこの割合が逆転し、秋冬ものではASEANの割合がさらに拡大している。
余さんは、「中国進出から10年が経つ『老舗ブランド』の無印良品が、今、事業拡張の歩みを加速しようとするのはいささか遅きに失する。伝統的な百貨店は顧客を取りこむ力がなく、成熟したショッピングセンターは競争が激しい。過去数年と比べて、無印の競争相手はずっと多くなっている。ユニクロ、ZARA、H&Mといった国際的大手ブランドや国内のファストファッションブランドは二線都市や三線都市でチャンスをつかまえており、無印が郊外に事業を拡張し普及拡大をはかろうとするなら、そのコストは大幅に増加することになる」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月28日 |