商務部(商務省)の沈丹陽報道官は21日の定例記者会見で、今年上半期の対外貿易の状況を説明した。それによると、2015年上半期の中国の輸出入額は前年同期比6.9%減少し、輸入は15.5%の減少、輸出は1%の増加だった。中国経済網が伝えた。
税関がまとめた速報値の統計によると、今年上半期の輸出入額は11兆5千億元(約229兆889億円)で同6.9%増加し、輸出は6兆5700億元(約130兆8794億円)で同0.9%増加、輸入は4兆9600億元(約98兆8070億円)で同15.5%減少。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆6100億元(約32兆724億円)の黒字だった。米ドル建てで計算すると、輸出入額は1兆8808億ドルで同6.9%減少、輸出は1兆720億ドルで同1%増加、輸入は8088億ドルで同15.5%減少。貿易収支は2632億ドルの黒字で、黒字額は前年同期の2.5倍になった。
沈報道官は上半期の対外貿易の運営状況の特徴として次の6点を挙げた。
(1)輸出の減少幅が縮小し、輸入は価格低下の影響を大きく受けた。
(2)中国・米国間貿易が急速に増加し、「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の沿線諸国に対する輸出の割合が上昇した。
(3)一般貿易の主体的な地位が一層堅固なものとなり、加工貿易はマイナス成長が続いた。
(4)電気機械製品の輸出が労働集約型製品よりも好調で、大口商品は輸入量が増え輸入価格は低下した。
(5)民間企業が輸出の伸びを牽引し、国有企業と外資系企業は低迷が続いた。
(6)地域ごとの発展のバランスがさらによくなり、中部・西部地域の輸出牽引の役割が強化された。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月22日 |