日本の温水洗浄便座購入ブームに続いて、今は「日本の神薬」を買うのが多くの日本への旅行者の大事な日程になっており、ネットでは様々な日本の神薬を紹介する書き込みが出現している。しかし専門家は「いわゆる日本の『神薬』は神秘的でもなんでもなく、日本によくある医者の処方せんが不要なただの常備薬で、薬の効果は国産の薬と全く違いがない」と語る。京華時報が伝えた。

■日本の神薬の多くは医者の処方がいらない常備薬

最近、微信（WeChat）のモーメンツで新たな説が流れ始めた。温水洗浄便座を爆買した後、中国人旅行客は日本で「神薬」を爆買している。しかも日本で必ず購入する10種類以上の常備薬が列挙され、子供の薬から健康食品、目新しいものまで何でもそろっているという。

中国人旅行客が高く評価したおかげで、日本のドラッグの売上高は大幅に上昇している。今年7月、日本の小林製薬が発表した情報では「この会社の一部の製品は中国のネットで『日本で買うべき常備薬』として推薦されており、会社の第二四半期の売上額は昨年同時期の5倍以上に増加した」としている。

日本だけでなく、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツなどもドラッグの代理購入で人気のある国だ。百度（バイドゥ）の輸入キーワードを検索すると、各種の代理購入のリストが随所で見られ、内容の多くは各国に出向いて買わなければいけないドラッグや健康食品だ。

北京朝陽医院薬事部の張征主任薬剤師は「中国人旅行客は『神薬』を買いたがるが、その多くは医者がの処方がいらない常備薬で、家庭の薬箱に置かれている薬で、主なものは以下の数種類である。1、熱さまし、咳止めシロップ、虫よけ軟膏などの子供用の薬、2、女性ホルモンの調整、美白、ダイエット、免疫力アップ、消化器系を整える薬などの保健薬品、3、角質軟化クリーム、液体ばんそうこう、目薬など中国ではあまり見かけない薬品」と説明した。