国泰君安チーフエコノミストの林采宜氏は、「中国の為替レート改革・市場化は、まだ十分とは言えない。今後も変動区間の弾力性を高め、国内人民元市場への行政関与を減らしていくべきだ」との見方を示した。
交通銀行チーフエコノミストの連平氏は、「今後の為替レート改革では、変動幅を引き続き拡大し、市場が主体としてさらに参与し、米ドルレートだけに『着目』することから、通貨バスケット・レートに『着目』してさらに合理的な調整を行えば、実質的な変化や状況がより明確に反映されるだろう。さらに、資本金融勘定の開放を前向きかつ着実に進める必要がある」と指摘した。
上海交通大学の朱寧教授は、「国際金融環境のハイレベルな変化と中国経済成長スピードの減速という大きな環境のもと、これからの人民元市場化は、引き続き、『スロー・ジョギング』のペースで進むだろう。突如として大きな変化が起こることは、まずあり得ない」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月22日 |