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人民元レート改革10年 変化の歩みと今後の行方

 

国泰君安チーフエコノミストの林采宜氏は、「人民元下落は、大いにあり得たことだ。経済の成長スピードが減速し、金融政策が緩和されると、長期的に見て、人民元が上昇する原動力不足が生じる」と指摘した。

交通銀行チーフエコノミストの連平氏は、「人民元下落の圧力は確かに存在するが、それほど心配するには及ばない。ドルの利上げ予測のほか、より重要なことは、中国の長期的な経済発展を見極めることだ。成長スピードが安定して良い方向に向かい、十分な資本が流入し、人民元を保持する意欲が強まれば、為替レートは安定を保ち、さらにはやや上昇する可能性もある」と指摘した。

〇引き続き高まる為替レートの弾力性

10年に及ぶ為替レート改革を経てもなお、人民元は完全な「自由両替通貨」にはなっておらず、為替レートシステムの市場化からは、ほど遠い位置にある。現在中国は、IMFのSDR(特別引出権 =国際準備資産)に採用されるか否かの大切な時期にある。為替レート改革は今後、どのような道を歩むのだろうか?人民網記者が取材した経済専門家は軒並み、「引き続きレートの弾力性を高めるべき」と提案した。

人民銀行は、為替市場への関与をさらに減らし、変動幅を拡大し、為替レートの弾力性を高める考えだ。人民銀行はこれまで、為替市場への日常的な関与を次第に減らすよう努めてきた。たとえば、2012年、人民銀行が市場に介入することはほとんどなかった。

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