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日本が「投げた」ダイヤを中国・インドが争って「拾う」

 

ここ数年、金の価格が上下動していることから、価格変動の少ないダイヤモンドが金に代わる投資先となっている。特に粒の大きいダイヤは、幅広く人気を集める。面白いのは、従来の鉱山での採掘量が年々減るのと同時に、ダイヤの産出量がほぼゼロの日本が突如としてアジア最大の宝石・貴金属の出荷国になっていることだ。わずか10年ほど前には、日本は世界2位のダイヤ輸入国だったにもかかわらずだ。「国際金融報」が伝えた。

日本メディアによると、今年1~4月には日本のダイヤ・金の累計輸出額が過去最高を更新した。言うまでもなく、その大部分は中古品だ。

ブルームバーグ社の報道によると、1980年代から90年代にかけて、日本人の間でダイヤ入りの指輪やイヤリングなどの高級ジュエリーが飛ぶように売れた。それが今、人口高齢化と長引く不況の下、日本人は手元のジュエリーを売ってこれを現金に換えるようになった。こうして眠っていた資産が中国やインドなどアジア諸国に流れ込んでいる。

▽ダイヤを現金に換える

日本の主婦・藤田伊美さん(64歳)は取材に答えて、「ダイヤを大事にしまっておくより、売った方がその価値を活かせる」と述べた。これは日本の主婦達の本音に違いない。今ではダイヤを付けていく場所もないし、長引く不況で日本人はダイヤに興味を示さなくなっている。

90年代にバブルが崩壊すると、日本人は「使わなくなった宝物」を質屋で現金に換えるようになった。日本は人口が減少する一方で退職者は増加を続け、貴重品を売り払う人の数も年々増加している。日本の統計局が発表したデータでは、13年には人口の約25%が65歳以上だった。90年は12%。前出の藤田さんのように、日本の主婦の多くは不要なジュエリーを売り払って、より身軽な暮らしをしようとしている。これは日本で流行中の「断捨離」と呼ばれるライフスタイルにも通ずる。「断捨離」とはヨガの「断行」、「捨行」、「離行」に基づくもので、モノを整理し、不要なモノを捨て、心のガラクタを整理し、よりご機嫌な人生を送ることを目指す。

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