今回の調査で大陸部中産階級の「成功」と「富み」に対する考え方が明らかになった。「成功」と「富み」は密接な関係があるとみており、流動資産が150万元(約2948万円)以上ある人の71%が「自分は成功した」と答えた。
▽中産階級の半数以上が引退の予定なし
調査データをみると、大陸部の中産階級は、長期的な経済的保障を得るためには、預金は770万元(約1億5138万円)以上必要であり、平均資産額が1240万元(約2億4378万円)以上になって初めて「富裕層」に入ると考えている。引退の予定がないという人は62%に上り、調査対象となった北アジア地域の平均値45%を大幅に上回った。
引退後の資産保有ツールについてたずねると、大陸部の回答者の73%が株式・ファンドを挙げ、北アジア地域で最も高い割合となった。一方、銀行口座での資金運用を挙げる人は最も少なく、41%にとどまった。
今回の調査に参加した友邦保険有限公司は、「調査からわかることは、中国大陸部の中産階級は引退後の生活に高い期待を寄せるが、資産運用ツールを合理的に配置するという観念に乏しく、子どもに世話してもらうのをあてにしている。大陸部中産階級は未来に対して最も楽観的で、ここから大陸部がアジアで、さらには世界で最も経済的な活力に満ちた地域であることが回答者に信頼感を与えていることがわかる。だが大陸部中産階級は金銭面での発展にまつわるリスクの意識が低く、資産運用プランのレベルが低い。その他の北アジア地域に比べ、長期的な資産運用プラン、突発的な事態に対する備えなどは大きく見劣りし、資産運用のための明確な準備計画や行動を欠き、資産運用ツールの合理的な配置という観念に乏しい」と分析する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月13日 |