在日中国人学者の張志東さん
■大多数の日本の青年は「七七事変」のことを知っている
王広涛さんは、「日本の青年や学生は一般的に中日関係が友好的に共存することを願っている。しかも、友好と口で言うだけでなく、実際に行動しようとしている。日本の学生は『七七事変』について知っており、中国を侵略したと認める人が圧倒的多数を占めている」として、「単に友好をどこから始めるべきなのかということだけで、政府と民間がどのように分業するかが議論すべき価値ある問題だ」と指摘した。
さらに王さんは「我々は普通の中国人として、特に在日留学生として、まず自分自身のより良いイメージを維持しなければならない。中国人は文明的で、ルールを守る一面があることを日本人に身をもって示し、人と人とのつきあいを基礎として出発するほか、政府間の双方向の動きがあってこそ、関係改善が実現できる」と提言した。
この観点に対し、兪詩洋さんも賛同の意を示した。兪さんは、「今日までに、現代人は両国の内政の背後にある駆け引きやメカニズムについてもっと学ぶべきだ。もし単なる名詞として口にすれば、あの七七事変も単なる政治的な記号になってしまう」と語る。
兪詩洋さんは、「両国青年の交流は官民両方が同時に力を合わせなければならず、片方どちらかの力が欠けても望む結果は達成できない」と語る。「単体の努力では必然的に望む結果を達成できないが、それでも継続していきさえずれば、共通の認識は知らぬ間に人々を感化し民間に伝わっていくだろう」という見方を示した。「中日問題の原点は常に鄧小平のあの言葉に戻る。『われわれの世代では知恵が足りなくて解決できないかもしれないが、次の世代は、われわれよりももっと知恵があり、この問題を解決できるだろう』。これは、われわれが何もやらないという意味ではなく、継続して努力を続け、力を合わせて次の世代に渡そうという意味だ」。
実際、我々がやるべきことはまだまだたくさんある。この道は、平坦ではなく、険しい道のりであることが運命づけられている。「双方の若い世代はイデオロギーにあまりとらわれすぎることなく、自分の直感を重視し、互いに短所と長所を補い合い、互いに追いつき追い越すような良きライバル関係であることを願う。今後は自然と政治を抜きにした交流が生まれ、それは必ずしも政治的権威ある「友好」ではないかもしれないが、それは必ず対等で、友好的、自立的かつ自発的な友好交流であり、それが理想の中日関係のあり方だ」と張さんは語る。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年7月8日