中国の医学科学院医学生物学研究所は30年弱の研究を経て、セービン株急性灰白髄炎(ポリオ)ワクチン(sIPV)を6月30日に発売した。同ワクチンの発売によって、中国のポリオワクチンの生産の空白が埋められた。新華社が伝えた。
ポリオは小児麻痺とも呼ばれる。世界各国は主に注射用の不活化ポリオワクチン(IPV)と、経口生ポリオワクチン(OPV)を予防に用いている。経口生ポリオワクチンは高い効果を発揮し、価格も割安だ。しかし不活化されていないので、疾患のリスクがある。海外から輸入されるIPVは中国で販売されているが、価格が割高だ。中国がsIPVの生産に成功したことで、ワクチン接種の安全性が高まり、先進国のポリオワクチン生産の独占を打破した。
同研究所のsIPV第1期生産能力は年産1500−2000万回分で、全国の新生児の1回目の接種の需要を満たすことができる。第2期は2016年末竣工予定で、年産6000万回分に達する見通しだ。生産開始後、全国の新生児の全過程の接種に対応できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月1日
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