▽ルートをスムースに 実体経済を振興
中国国際経済交流センター研究部の徐洪才部長は、「金利引き下げと準備率引き下げは予想されたことだ。これまでは金融政策がずっと強調してきたのは安定型の政策だったが、実際の運営状況をみると中間型でやや引き締めに傾き、特に企業の資金調達に実際にかかる金利は高く、このため今回の調整では全体としてやや高めの金利、やや高めの企業の資金調達コストという局面を転換させることを願い、経済成長にとってより有利な通貨・金融環境を生み出そうとしている」と話す。
向氏も次のように分析する。「今回の政策の登場は期待通りだ。現在、中国経済の各種指標(国内総生産<GDP>、工業生産額、企業の利益、財政収入、消費者物価指数<CPI>、生産者物価指数<PPI>、購買担当者景気指数<PMI>、輸出、消費、投資などを含む)は引き続き大きな下方圧力に直面し、企業の資金調達コストも引き続き高止まりし、最近の金融市場は金利の変動幅が大きくて上昇傾向にあるため、人民銀が措置を取って市場金利の急上昇傾向を抑制し、企業の資金調達コストをさらに引き下げ、貸出資金が実体経済に流れ込むルートをスムースにする必要があった」。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月29日
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