「中日関係において民間交流の役割を発揮させる」をテーマにしたシンポジウムの会場
日本学生支援機構(JASSO)の調査レポートによると、現在日本在住の外国人留学生の中で、中国人留学生が全体の60%を占めているという。青年学者は若く、エネルギーに満ち溢れており、さまざまな活動を通して、中日民間交流の第一線で活躍している。最近、社会科学文献出版社と笹川日中友好基金が北京でシンポジウムを開催し、中日関係における民間交流の役割の発揮について深い討論を行った。中国青年報が伝えた。
■特殊な時期であればあるほど、青年学者の相互交流の流れを止めてはならない
笹川日中友好基金の尾方武寿運営委員長は、「交流の最大の意義は、自らの体験で相互理解を促進できることだ。過去30年間で中国にはすでに200回近く訪れているが、故宮で見た古文に震撼させられた。日本はなぜこのような燦爛たる文明を有する国家と戦争などしたのだろうかと反省した」として、「国家は単独で世界に存在しているわけではなく、まさに人が社会から離れることはできず、単独では存在できないように、交流を通じて共同で安定した秩序ある国際社会を築くことが非常に大切だ」と語った。
社会科学文献出版社の謝寿光社長は、「民間には独立、理性的な態度が必要で、関係が緊張すればするほど、民間のコミュニケーション・ルートの価値がますます高まっていく。協力のはじめの一歩から強調しているのは、我々が必要としているのは怒りや不満をぶつけることではなく、理性的な声を届けることだ」と語った。