業界関係者の予測では、今回の人民元建て債券発行は日本市場では初めてのことであり、これから中国業務を展開する日本企業や金融機関なども今後同じように人民元建て債券を発行するとみられる。日本国内の生命保険会社や地方銀行などの機関投資家も、手元にある人民元資金を投資に回すルートを見いだせるようになる。
国際銀行間金融電気通信協会(SWIFT)がまとめた統計によると、世界の決済通貨の中で人民元が占める割合は4月末は2.1%に達し、3年前の0.3%から急上昇し、2.7%の円に迫る。香港の点心債やシンガポールで発行される人民元建て債券(獅城債)などの人民元建て債券の発行残高は14年に4600億元(約9兆1611億円)に達し、前年の1.5倍に増加した。
中国が人民元の国際化計画を推進し始めてから約10年が経ち、海外で発行された中国国債は総額4600億元に達し、前年の1.5倍に増加した。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月24日
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