後に、この本は日本の大手メディアからの注目も浴びた。朝日新聞は今月10日、「ご飯かみ砕き口移し つきっきり看病・・・」と題する記事を掲載し、「中国人の温かさが伝わる、気持ちのこもったいい本だ」という店主のコメントを引用して報道した。
現時点で初版の500部はすでに売り切れ、2刷1000部を増刷した。中島さんは、「読者が1人増えれば、中国人の善良な心を理解する日本人も1人増えることになる」と語る。読者からの手紙が送られてくることも少なくなく、その中には、「中国人があまりにも善良で、非常に感動した」「中国人に対するイメージが変わった」などと書かれている。
最近、日本のある映画監督が中島さんに連絡をしてきて、この物語をドキュメンタリーにしたいと申し出た。出版のほかにも、大学の講演会の要請も受け、日本人の若者に向けて自身が体験した、中国人から受けた恩について語る予定だ。
中島さんの自宅の壁には一番目立つところに中国の農村の風景画が掛けられている。「あれは、私の故郷、黒龍江省寧安県の絵です」と指さしながら、「日本は私の祖国だが、中国こそが私の故郷だ」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月24日