また中島さんは、「かつて日中友好協会で働いた経験から、スローガンを口にするだけでは何も変わらないことを知っている。世の中を変えるには、真実の物語で人の心を感動させる必要がある。本の中の具体的なイメージを通して、日本の人々に中国人の真実の姿、情熱、善良さを知ってもらえれば、誰も中国脅威論など信じなくなるだろう」と語った。
実際、中島さんの原稿はすでに数年前に書き終えていたが、その後、複数の出版社を回ったが出版を断られ続けた。今年の年初、中島さんは私費で100万円を投じて、この原稿を自費出版した。これは、中島さんの1年分の年金にあたる。「500冊だけ印刷した、これ以上になると予算が足りなかった」。
自費出版の書籍は流通にはのらないため、中島さんは近くの本屋に飛込みで代理販売を頼んだところ、店主が内容に感動し、単独で中島さんのために書籍を販売した。すると、たちまち170冊が売れた。店主は、「売っているのは本ではなく、感動だ」と語った。