中国の程永華駐日大使は18日「駐日関係は改善の歩みを踏み出したが、全体的状況は依然として複雑で敏感だ」と表明した。中国新聞網が伝えた。
程大使は同日、日中友好協会発足65周年慶祝会で挨拶を述べた。
現在の中日関係について、程大使は「日本側が両国関係の得難い改善の大局を大切にすることを希望する。第1に、4つの原則的共通認識と両国首脳会談を踏まえて引き続き中国側と同じ方向に向かい、敏感な問題を適切に処理し、政治的相互信頼を一歩一歩築き、積み重ねること。第2に、客観的で理性的な相互認識を確立し、『互いを協力パートナーとし、互いに脅威とならず、相手国の平和的発展を互いに支持する』との共通認識を具体的な実践に移し、社会の共通認識とすること。第3に、各分野の交流と実務協力を大々的に展開し、両国民の相互理解と友好感情を深め続けること」と表明。
「1カ月前に日中友好協会は南京で南京城壁修復20周年記念活動を行った。各地の会員・代表および日本の大学生計200人余りが参加し、『歴史を銘記し、未来に向かい、次世代を教育する』との、南京城壁修復活動発起人・平山郁夫先生の理念を実際の行動によって実行した。この活動は第2次大戦終結70周年にあたる今日、重要な現実的意義を備える」と述べた。
また「歴史を鑑として未来に向かう。日中友好協会の努力の下、歴史を直視するこうした姿勢が日本社会の広範な共通認識となり、日本が真に歴史の重荷を下ろして、近隣国と共に平和的に発展することを期待する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年6月19日 |