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先端製造が中国経済発展牽引へ

 

「大きい」から「強い」へと変わるための政策

工作機械の生産量は世界の38%、造船工事完成量は世界の41%、発電設備の生産量は世界の60%……。現在、中国の設備製造業の規模は世界の総量の約3分の1を占めるようになっている。そして、多くの設備製品の生産量は世界一を誇っている。中国の製造業は既に非常に大きくなっている。しかし、いかに「大きい」から「強い」への徹底した変化を実現するかが課題となっている。

李克強総理は今月15日、中国核電工程有限公司や工業・情報化部(省)を視察に訪れ、座談会を主催。「中国の製造は、中国の総合的な国力向上において大きな貢献をしている。しかし、国際的な産業分担においては、中・低レベルに位置している。中国製造2025(中国製造業10ヵ年計画)を実施し、製造業を『大きい』から『強い』に変え、一般消費品の分野だけでなく、高い技術力が求められる設備など、最先端の製造分野でも先頭に立てるようにしなければならない」との見方を示した。

また、▽起業やイノベーションを奨励することで、クリエイティブ、設計から生産、製造に至るまでの潜在能力を発揮できるようにし、製造業と現代サービス業の融合を促進する▽異なる業界同士の融合の機会をとらえ、ビッグデータやクラウドコンピューティング、モノのインターネットなどの技術が製造業の全産業チェーンにおいて総合的に運用されるように促進し、製造スタイルの変革を促す▽最先端の基礎技術を把握し、基礎的な部品の品質や基礎的なコア素材の製作水準を向上させる▽省エネ・環境保護の発展に力を入れ、工業の効率やクリーナープロダクションの水準を向上させる---など4つの対策が打ち出された。

「初期段階において、我々は政府を通して競争力の向上を主導する。発展が深化するにつれ、競争力の向上は、企業の科学研究能力や資本運用能力、ブランド意識などにかかっている。そのため、李総理が推進する、民間の『起業』と『イノベーション』の潜在能力を刺激し、行政のスリム化と権限移譲の改革を実施するという政策は、中国の製造業がさらにハイレベルへと進むための橋渡しだ」と周教授。

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