中国大陸部の海外旅行熱は年々高まっているが、今年の端午節(端午の節句)はちょうど小・中学生の夏休みにあたる。16日、複数の旅行社に取材したところ、今年の端午節の連休の人気旅行先は、香港、台湾、東京、バンコクなどで、中でも日本が中国人観光客の最も人気の旅行先になると予測されているという。中国新聞網が伝えた。
端午節の連休中、両親や子供を連れて家族で旅行をする人は少なくない。中国の大手旅行サイト「携程旅行網」の最新データによると、現時点で、受け付けた海外航空券の予約数は普段の40%増だという。また、多くの旅行社で販売されている「ファミリーツアー」「ハネムーンツアー」「ショッピングツアー」などのツアー商品が高い人気を集めている。
これまで中国人観光客に最も人気の海外旅行先は韓国だったが、最近中東呼吸器症候群(MERS)の影響を受け、ソウル、済州島へ旅行に行く人の数が明らかに減少し、大部分の人が東京、大阪、タイ・バンコク、プーケット島などに行き先を変えている。業界の予測によると、日本は夏休みの最も人気の海外旅行先になる見込みだという。
豪華客船のクルーズツアーの路線を変更している旅行社も少なくない。本来は韓国の仁川、ソウル、プサンなどの都市に寄るはずだったクルーズツアーの路線は、沖縄、福岡、長崎などの日本の都市に変更され、韓国で観光しようと考えていた大陸部の観光客の視線を日本に向けさせている。
最近、円相場が初めて1元=20円を超えて13年ぶりの最安値を記録したことや、日本の中国のクルーズツアーに対するビザ免除措置などのニュースがプラスの影響を生み、中国大陸部の日本旅行熱が明らかに高まってきている。これをビジネスチャンスと捉えた多くの旅行社も、相次いで東京ディズニーランドや大阪のユニバーサル・スタジオ、富士急アインランドなどのテーマパークを楽しむツアー商品を売り出している。
また、香港や台湾、カンボジア、マレーシア、シンガポールなどの東南アジアやタイのプーケット島、サムイ島、インドネシアのバリ島などの離島も多くの大陸部観光客を惹きつけている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月18日 |