ハルビン医科大学の任小平氏が率いるチームは2013年7月より、1000匹弱のマウスの頭部移植手術を行ってきた。任氏は今夏、この外科手術を猿に応用し、僅かな時間でも独立生存・呼吸が可能な、頭部を移植した霊長類を創り出そうとしている。ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を引用し、光明網が伝えた。
ハルビン生まれの任氏は米国で15年間学習・勤務し、3年前にシンシナティ医科大学の職を辞して中国東北部の実家に帰った。任氏が帰国したのは、米国では自らが望む研究に従事できなかったからだ。その他の研究者も、米国での頭部移植の実験計画は、恐るべき障害に直面すると認めた。これは資金のみならず、倫理的な問題が含まれる。しかしハルビン医科大学で顕微外科センター長となった任氏は、大学から巨額の研究費を支給されている。
任氏は、「軽率に頭部移植の研究を行っているわけではない。この移植技術があれば、脊椎損傷、がん、筋萎縮症など、脳は健康だが身体の疾患に苦しめられる患者を助けられるようになるかもしれない」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月11日 |