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「人類運命共同体」の狙い

 

2012年11月、中国共産党第18回全国代表大会(18大、党大会)の報告に盛り込まれた次の文言が世界的な関心を集めた。「この世界は、各国が相互に連携し、相互に依存する関係が空前の深まりを見せ、人類は一つの地球村で暮らし、歴史と現実が交錯する空間で暮らし、ますます『あなたは私の中に、私はあなたの中にいる』という運命共同体になっている」

2013年3月、習近平国家主席はモスクワ国際関係大学で講演し、初めて中国を代表して「人類運命共同体」に関する中国の主張を世界に向かって発信した。

それから2年余の間に習主席は62回にわたって「運命共同体」に言及し、その中で中国人民が各国人民と共に、一つの素晴らしい地球という故郷を共同で作っていこうと、さまざまな角度から世界に訴えてきた。

国家関係に最大公約数を

「あなたは私の中に、私はあなたの中にいる」という価値判断から、「人類にはただひとつの地球」という所感へ、また「運命共同体意識をしっかり確立しよう」というアピールから、「運命共同体意識を周辺国家に根付かせよう」という提言へ、「アジア・太平洋の夢を共同で築こう」という呼び掛けから、「アジア運命共同体に向かってまい進しよう」という方向性へ―18大以降、習主席は繰り返し「運命共同体」について、詳しく語り、国と国の関係に最大公約数を探し求めている。

中国が提唱している「人類運命共同体」は、まず「対話し対抗しない、パートナーになり、同盟は結ばない」という新たな政治の道筋だ。中国は次のように主張している。世界各国は小異を残して大同につき、各国が自主的に選択した社会制度、発展の道筋を尊重し、彼我の核心的利益、重大関心事を尊重し、国家の大小強弱を問わず、全体的な問題を一緒に検討していく。大国が意味しているのは、地域と世界の平和と発展により大きな責任を負うということであり、地域、国際情勢を壟断することではない。

次に、「大河が満ちれば小河も満ち、小河が満ちれば大河も満ちる」という経済の新たな将来像だ。中国は各国が協力・ウインウイン、共同発展によって、各方面の利益の融合点を模索し、各国の発展が他国の経済成長と連動効果を上げられるようにし、世界経済のリスクと試練に共に対処することを願っている。

第3に、「運命を共にし、歯と唇のように密接な関係」という安全保障上の新局面を目指している。中国は当今の世界でいかなる国家も他国との協力によって、平和を追求し、協力によって安全保障を推進する必要があると表明している。ひたすら軍事力に訴え、あるいは軍事力で威嚇するのでは、安全保障問題を徹底的に解決することはできない。持続可能な安全保障を持続的に発展させることによってのみ、安全保障の隠れた危険が育つ土壌を取り除くことができる。

第4に、「育て合い、傷つけない」という文明の新たな見方を育むことだ。中国は文明の差異は優劣ではなく、単に特色の違いだという見方を提起している。文明の対話は平等に相対することであり、高みから見下すことではないし、互いに評価し合うことであり、互いにけなし合うことではなく、互いに寛容であることであり、互いに排斥することではない。文明は、互いに競い、比べ合う中で、長所を取り入れ、短所を補い、交流と互いに学び合う中で、共に発展する。そうして初めて、文明は各国人民の友情を深める懸け橋となり、人類社会を進歩させる原動力となり、世界平和の紐帯となる。

従って、「人類運命共同体」は協力・ウインウインを核心とする新型の国際関係と言ってよい。この民族国家とイデオロギーを超越した「地球観」は中国が追求している平和的発展の願望を表現し、各国との協力・ウインウインの理念を体現し、人類の未来に目を向けた「中国のプラン」なのだ。

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