自民党総務会長の二階俊博氏が20日、3000人の代表団を率いて訪中した。日本メディアは、代表団が中日関係を改善することに期待感を示している。「環球時報」が伝えた。
NHKの20日の報道内容によると、日本側はこの3000人の代表団を「日中観光文化交流団」と名づけた。代表団は約1週間に渡り訪中する予定。メンバーには20人の国会議員のほか、地方自治体高官、民間企業の経営者が含まれる。スケジュールによると、代表団は21日に広州市で広東省委員会書記の胡春華氏と会談し、23日に北京人民大会堂で中国の財政界の関係者と交流会を開く。現在は調整中だが、習近平国家主席を表敬訪問する予定だ。二階氏は今年3月に海南省で開かれた「ボアオ・アジアフォーラム」で、習主席と会話していた。
日本のウェブサイトの情報によると、日中観光文化交流団は15日に出発前の記者会見を開いた。交流団は、中日両国の観光業関係者は昨年11月に、2015年を中日の観光交流の拡大を具体化する初年度とすることで合意したと発表した。二階氏は記者会見で、「日中関係は新たな時代に向かい一歩邁進するべきだ」「訪中の際に両国間の距離をさらに縮めるよう努力する」と述べ、「訪中を実現できたのは、一つの進歩だ。この(訪問)期間中に必死に努力し、両国間の距離をさらに縮め、良い結果を手にしたい」と強調した。
産経新聞は、二階氏が3000人の代表団の訪中を積極的に推進したことについて、二階氏は親中派であり、安倍首相に対して一定の影響力を持つと伝えた。読売新聞は、二階氏は安倍首相と良好な関係を維持すると同時に、外交政策面で首相に注文し独特な力を発揮しており、政界と自民党内で強い存在感を持つと報じた。夕刊フジの公式サイト「ZAKZAK」は、二階氏は次期首相になるため準備を整えている可能性があると伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月21日 |