家電メーカーの美的集団はこのほど、日本・東京でスマート炊飯器の新製品を発表した。中国の炊飯器産業が日本市場に進出した初めてのケースで、専門家は、「短期的にみれば美的の動きは実際的な意味よりも象徴的な意味合いが強い」との見方を示す。「京華時報」が伝えた。
美的が今回、日本市場でうち出したスマート炊飯器の新製品は、初めて鼎型の内釜を採用した画期的な商品で、中国の鼎をベースにした円形の内釜は双方向の対流を作りだし、内釜の外側に施されたハニカム加工により加熱面積が20%アップした。美的によれば、この製品は中国市場と日本市場と同じ価格で同じ日に発売し、中国での価格は2999元(約5万8000円)になる。日本市場での同レベル製品の価格は9万6000円を超えるという。
業界関係者は、「炊飯器技術は日本で生まれた。ここ3~4年は中国製炊飯器の技術も製品も飛躍的な進歩を遂げたが、今でも中国人観光客が日本に行くと決まって日本製炊飯器を買ってくる。美的の今回うち出したスマート炊飯器は技術面では日本ブランドにひけを取らず、価格にも強みがあるが、日本市場は口コミによる販売を非常に重視しており、相対的に閉鎖された市場だといえる。これまで韓国や欧米などのブランドが炊飯器やその他の家電製品を日本市場でうち出したがパッとせず、撤退したところも少なくない。美的の製品が日本の消費者に受け入れられるにはある程度の時間がかかるとみられる。そのため、短期的にみれば美的の動きは実際的な意味よりも象徴的な意味合いが強い」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年5月18日 |