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在日中国人学者「訪日中国人観光客が国民の対立や反感を緩和」

 

日本の華字紙「中文導報」の副編集長で在日中国人学者の張石氏は、「訪日中国人観光客が日本の国会の雰囲気を変えた」という記事をこのほど発表した。桜のシーズンに、多くの中国人観光客が日本を訪れ、花見を楽しんだが、中国各地の旅行社の調査によると、5月1日から始まるメーデーの連休にも、大勢の中国人観光客が日本を訪れたという。訪日中国人観光客は、日本の消費を牽引するだけでなく、中日両国の国民の対立や反感をも緩和し、両国の政治的雰囲気や、さらには日本の国会の雰囲気まで変えてしまった。海外網が伝えた。

2010年9月に釣魚島(日本名・尖閣諸島)付近の海域で日本巡視船と漁船の衝突事件が発生して以降、日本の国会が中国の問題について語る際、一貫して緊張した雰囲気が漂っていた。しかし、最近国会で中国の問題を語るとき、肯定的な話題が多くなり、国会の雰囲気も劇的に変わった。2015年の春節(旧正月)期間に訪日した中国人観光客は39万5000人に達し、訪日中国人観光客の恩恵を受けた日本の百貨店は、1カ月間の売上高が2014年4月の消費税率引き上げ以降初めて前年を上回った。

日本の国会では、最近、訪日中国人観光客に関する議題が常に上がっている。しかも、いずれも肯定的な話題だ。この話題はプラスのエネルギーに溢れているだけでなく、自民党や民主党が自らの手柄を奪い合う対象となっており、ここ数年、日本の国会ではめったに見ることはなかった光景だ。安倍首相も、3月13日に衆議院本会議の答弁で、「ますます多くの中国人観光客が日本を訪れるようになることを希望している。訪日中国人観光客に日本の本当の姿を見てもらい、帰国する際に『日本人は善良で、優秀で、素晴らしい伝統と文化を持っている』と感じて欲しい。また、日本の優れた製品を買って帰ってほしい」と述べている。安倍政権は、外国人旅行者数を2020年に2000万人に増やす目標を掲げている。

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