北京で二番目の国際空港を建設するのはなぜか。大型国際ターミナル空港として建てられた首都国際空港は、旅客容量延べ7600万人と設計されているが、実際の旅客数は昨年まで4年連続でこれを超過し、今年の旅客数は延べ8500万人と見込まれており、負荷過剰が深刻化している。ピーク時には1時間で延べ120機が発着している。負荷超過は2019年までに延べ4500万人にのぼると見られ、そのうち南苑空港に回せるのは約500万人にすぎない。周副局長は、「2020年までに北京の航空旅客数は延べ1億2千万人を超える。新空港の5年での完成は焦眉の課題だ」と指摘する。
▽新空港周囲に「五縦二横」の交通網構築
旅客の空港利用をより便利にするため、新空港を中心とした「五縦二横」(縦5本・横2本)の総合交通幹線網も構築される。高速道路や地下鉄・都市鉄道、高速鉄道、都市間鉄道など複数の交通方式からなるネットワークだ。
「新空港鉄道専用線」は北京市中心市街地まで簡単に到達でき、都市鉄道網のほかの路線にも複数の駅で乗り換えられる。首都国際空港には「空港快速鉄道」(空港線)でつながり、50分前後で到達できる。鉄道ではさらに「廊坊・涿州都市間鉄道」や「北京・九龍旅客専用線」がネットワークの一部となる。高速道路では、「空港高速」「新空港北線高速」「北京・台北高速」「大慶・広州高速」「廊坊・涿州高速」などの利用が可能だ。
新空港を利用するのはどの航空会社か。周副局長は、「新空港は国際ターミナル空港なので、大量の国際便や大手航空会社によって利用されることになる」と指摘する。南方航空はすでに全面的な移設を確定しており、新空港の中堅航空会社となる見込みだ。
新空港の名前はまだ確定されていない。周副局長によると、新空港の設計はすでに完成しており、公衆の前に姿を現すのはシンプルで効率的な総合ビルとなる。設計プランによると、最も遠い搭乗口から空港出口までの距離は630mで、8分ほどで歩ける。新空港は環境保護も重視しており、大量の新材料や新技術を応用することで、エネルギー効率は現在の首都国際空港と比べて30%高まり、騒音も少なくなる。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年5月13日 |