中国とデンマークは11日、国交樹立65周年の記念日を迎えた。王毅外交部長(外相)とデンマークのマーティン・リデゴー外相は互いに祝電を送り、中国・デンマーク協力のアップグレードに尽力するとの共同文書を作成した。両国は同日午後、農業やエネルギーなどの分野の6件の協力合意と覚書に調印した。新京報が伝えた。
中国・デンマーク国交樹立65周年の一連の記念活動は11日午後、人民大会堂で行われた。出席者は、竜と白鳥のマークの入ったバッジを胸に付けて参加した。デンマークのFriis Arne Petersen駐中大使によると、白鳥はデンマークの国鳥であり、これが東に向いているのは、中国とさらに交流しようというデンマークの意欲を示している。
国交樹立65年で中国とデンマークの貿易額は3500倍以上にふくらんだ。昨年の貿易額は100億ドルを超え、中国は、デンマークのアジア最大の貿易パートナーとなっている。国土面積が小さく、人口も多くないデンマークだが、一人当たりの対中貿易・投資額では欧州の国で最大である。
政治や経済、貿易での協力のほか、両国の人的・文化交流も活発化している。記念イベントに参加したデンマークのManu Sareen児童・男女平等・統合・社会事務担当大臣は、「デンマークでは中国語ブームが起こっている。16歳の息子も中国語を学びに行きたがっている」と明かした。
Sareen大臣によると、現在の状況は「十年前には考えられないことだった」という。数年前まで、デンマーク人に人気の旅行先と言えば米国などが主流だった。近年になって、旅行に行きたい場所として中国を挙げるデンマーク人が増え始めた。「中国に旅行や交流に来るデンマーク人が増えている」とSareen大臣。
デンマークラジオ局の関係者によると、デンマークの多くの高校には現在、中国語のカリキュラムが設けられている。中国の重要性に気付き、中国に興味を持つ人はますます増えているという。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年5月13日 |