上海国際モーターショーの人気の背後には、中国消費者の自動車購入意欲の高まりがある。米国の調査専門会社、マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)が28日に発表した「中国消費者の自動車購入景気ウォッチャー調査報告」によると、中国国内の消費者の自動車購入意欲は、今年に入り、前年同期に比べ明らかに高くなった。これは、自動車市場における需要変化の総合指数を反映するもので、今年3月、この指数が7か月ぶりに最高をマーク、87.6ポイントに達した。マイカーを持っていない世帯のうち、「1年以内にマイカー購入を考えている」と答えた人は19.5%に、マイカーを所有している世帯で「1年以内に2台目の購入を予定している」とした人は18.6%に、それぞれ達した。解放日報が報じた。
中国の消費者の自動車購入景気指数は、毎月、国内各地に住む1千人以上を対象に、自動車保有率・購入予定・購入予算・好みなど自動車購入をめぐるさまざまな質問に対する答えをもとに数値化されたもの。
また、今回の調査では、中国の消費者が自動車を購入する際に検討する要素についても分析が行われた。「最も重視するポイント」について尋ねたところ、「価格」と答えた人は37%、「安全性」は32%、3番目は「メーカー」だったが、8%とぐんと落ち込んだ。このほか、「快適性」「維持コスト」なども挙がった。
購入予算については、「10万元から14万元(約192万円から268万円)」と答えた人が最も多く29.6%、以下、「20万元(約384万円)以上」が21.5%、「8万元から9万元(約153万円から172万円)」が14.2%と続いた。
予算という条件により、中国の消費者の車種に対する好みにやや変化が発生した。車種別で最も多くの人に選ばれたのは「小型乗用車(38%)」、続いて「SUV(34%)」が躍進した。また、電気自動車などの新エネルギー車も、だんだんと認知度が高まっている。回答者のうち、「環境に配慮した車を選ぶことは極めて大切」と答えた人は49%に上り、「電気自動車に大変期待している。今後10年以内に、従来のガソリン車に取って代わるだろう」と答えた人は86%に達した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年4月30日 |