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中国高級テレビ市場、日系製品が撤退

韓国系2強の競争激化 国産ブランドも参入の見込み

日系のテレビブランドが、中国市場から姿を消したことで、韓国の2大企業、サムスンとLGに巨大な市場空間がもたらされた。両社は最近、中国市場でのシェア拡大を狙い、高級製品を次々と発表した。だが、中国国産ブランドによる「狙い撃ち」も、韓国の2大ブランドに大きな脅威となっている。業界内では、中国現地企業の国際化が進むにつれ、中国テレビ市場での中韓対決がますます激化すると予想されている。広州日報が伝えた。

〇「日韓対決」から「韓国ブランド2強対決」へ

日系ブランドの撤退によって巨大な空間が残された中国テレビ市場では、サムスンとLGの韓国2大ブランドによる市場争奪戦の火ぶたが切って落とされた。サムスンはこのほど、4Kテレビ「SUHD TV」のフラッグシップモデルJS9900とJS9800(いずれも曲面タイプ)を中国市場で発売した。一方のLGは、OLEDテレビ・55EC9300や4K対応広色域テレビなどの高級製品を中国市場に打ち出した。業界関係者は、「これまで、価格3万元(約57.5万円)以上の高級テレビ市場では、日系ブランドと韓国系ブランドがし烈なシェア争いを繰り広げていたが、日系がこぞって『撤退』したことで、いまはサムスンとLGの2大韓国ブランドの一騎打ちとなっている」と話した。

〇高級テレビ普及の足かせは「高価格」

現在の市場では、韓国ブランド2社の高級テレビは、極めて高価格だ。サムスンが今回発売した「SUHD TV」フラッグシップモデルは約8万元(約153万円)、LGの65インチ型OLEDテレビは約6万元(約115万円)する。市場関係者は、「コストパフォーマンスに優れた中国国産テレビが大量に市場に出回っている。サムスンやLGは、大画面の最高級品を主力として打ち出しているが、価格があまりにも高いため、顧客ターゲットは一部のハイエンド客に限られ、大量の売上には結びつかない」と分析している。

だが、OLED画面の良品率の向上と量子ドット技術の発達に伴い、業界は「中国国産ブランドも、高級テレビ製品市場に足を踏み入れる可能性が高く、現在の高すぎる価格が大幅に下がるかもしれない」と見込んでいる。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年4月30日

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