リスクとチャンスが隣り合わせの強気市場を前にして、一もうけしたいと考える人たちは居ても立ってもいられなくなっている。「株式市場があんなに熱くなるとは思わなかった。(投資するなら今だ)」。こんな声が聞こえてくる。中国証券登記結算有限公司21日に発表した最新のデータによると、先週(4月13~17日)にA株口座の新規開設数が325万7100口座に達して前週比93.77%増加し、過去最高を更新した。2007年の強気市場で最も多かった時の約3倍にもなる。また4月17日現在で、A株口座数は1億9800万口座に達した。主力口座はこれまで「1人1口座」が原則で、各人が上海証券取引所と深セン証券取引所にそれぞれ主力口座を持っているとして計算すると、約1億人の中国人が株式市場に投資していることになる。「新京報」が伝えた。
▽5週連続で口座の新規開設数が100万件を突破
強気に充ち満ちた株式市場のムードの中、今月13~17日にはA株口座新規開設数が3月の開設数の70%にも達した。開設数は4週間連続で100万口座を突破し、先週に「1人1口座」の制限が全面的に緩和された後には、ついに300万口座の大台を突破して、325万7100口座に達した。
「1人複数口座」が認められるようになった先週には、開設数が急激に増加し、14日にはネットでの開設数が急増した。中国結算公司の証書システムで証書の発行に時間がかかるという状況も一時的に出現した。20日には上海市場で買い注文の段階にある取引の金額が1兆1500億元(1元は約19.3円)に達し、表示システムの限界値を超えて、売買情報がリアルタイムで表示されないという異常事態が起きている。
研究報告は、「現在では一日の平均取り引き金額が1兆元を超えることが当たり前になりつつある。『1人1口座』の制限緩和で、投資家はより便利に素早く取り引きができるようになり、資金が増加して市場に流れ込むのを後押しし、市場の取り引きをさらに活性化し、高水準の取り引き量を長時間継続させることになった。業界の競争もさらに細分化するとみられる」と分析する。
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