第9回北京発明革新コンクール「中国移動(チャイナ・モバイル)カップ」の授賞式が、15日に北京で行われた。「2014年北京APECエコ花火」が特等賞を受賞し、都市の道路網の通行能力を高める「都市動的交通仮想プラットフォーム」、油田の技術者が発明した「油含有汚泥処理方法の革新・モデル」などの24件が金賞を受賞した。科技日報が伝えた。
エコ花火開発チームの代表者は、北京理工大学の趙家玉教授だ。北京五輪の開幕式の「足跡」型の花火、中華人民共和国建国60周年記念式典の「平和の鳩」をかたどった花火などは、いずれも彼の手によるもの。趙教授が率いるチームは昨年のAPEC開幕式の記念花火に、伝統的な発射薬の代わりに少煙発射薬と無硫黄爆薬を使用した。同チームは革新的な火薬を開発し、発射薬の使用量を7割以上削減した。この規模の花火ショーならば、乗用車5台の1年分の排出量に相当する汚染物質を排出するが、APECではその5分の2に削減することができた。火薬の硫黄使用量を減らすことで、燃焼後の二酸化硫黄エアロゾルと硫化物固体粒子の排出を削減し、環境にやさしい花火となった。
同コンクールは2014年5月18日に始まり、全国各地から発明1799件の応募が寄せられた。選考は一次・二次・最終の3段階に分かれ、専門家が215件の発明革新賞を選出した。うち、特等賞は1件、金賞は24件、銀賞は60件、銅賞は130件。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月17日