中国の第1四半期の対外貿易が低迷した一方で、15日に開かれる予定の第117回広州交易会が注目を集めている。広州交易会の劉建軍報道官は14日「出展する海外のバイヤー数がやや減少する可能性がある。輸出の取引額は安定を続ける」と予測している。
広州交易会は毎年春と秋の2回にわたって広州で開かれ、これまで50数年の歴史を持っており、中国の対外貿易のバロメーターと見られている。
中国税関総署のデータによると、2015年第1四半期の中国の輸出入総額は5兆5400億元ほどで前年同期より6%減っており、政府活動報告で定めた6%という成長率の目標を大きく下回った。特に3月の輸出量は14.6%減っており、近年まれに見る大幅な減少になった。
劉報道官は同日開かれた記者会見で「現在、中国の対外貿易は大きな課題に直面している。第117回広州交易会の順調な開催は対外貿易の成長にとって意義がある。革新的役割を果たし、交易会の効率をアップさせなければならない。『一帯一路』(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)沿線諸国のバイヤーへの出展要請や、フェイスブックや検索エンジンなどにおけるPRを強め、交易会の国際化を目指している」と明らかにした。
第117回広州交易会は、118万平方メートルに及ぶ会場に国内外の2万4713社の6万228の展示ブースが設置され開かれる。
中国国際放送局日本語版 2015年4月16日 |