中国航天科工集団公司が発表した情報によると、同社の第二研究院第203研究所は衛星用の水素メーザ原子時計の研究開発に取り組んでいる。これは高精度の衛星用原子時計で、将来的に中国の北斗衛星測位システムに搭載され、その測位・速度測定・時報の正確性を高め、地上に対する依存度を引き下げることになる。光明日報が伝えた。
水素メーザ原子時計は超高精度時計であり、安定性が非常に高く、電波天文観測、高精度時間計測などに使用されることが多い。衛星用の水素メーザ原子時計は、衛星に安定性の高い時間周波数信号を提供し、測位システムの測位・速度測定の精度を左右する。
同研究所がこれまでに開発している衛星用ルビジウム原子時計は、中国が3月30日に打ち上げた初の次世代北斗衛星に搭載された。その主な性能・指標は世界一流水準に達している。開発中の水素メーザ原子時計は、ルビジウム原子時計の性能をさらに上回る。北斗衛星測位システムに搭載後、水素メーザ原子時計は全世界の利用者に対して、高精度かつ高信頼度の全天候型測位・速度測定・時報サービスを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月14日 |