中国自動車工業協会が先週発表した統計データによると、今年3月、日系ブランド各車の販売台数総数は26万2100台と、中国における乗用車販売総数の14.01%を占めた。3月の販売状況を2月と比べると、日経ブランドの増加がかなり目立ったものの、市場シェアは昨年同期比1.33%低下した。また、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ各社も次々と、3月の在中販売データを発表した。日産とトヨタの3月販売台数はいずれも、前年同期比やや減少した。第1四半期(1-3月)全体で見ると、やや落ち込んだのはトヨタ1社のみだった。新京報が伝えた。
データによると、「全面的に」幸先良いスタートを切ったとは言えないが、体勢立て直し後の日系各ブランドは、スピードこそ緩慢だが、前進している。とはいえ、旧モデルの販売伸び悩みは、日系ブランド車が販売回復に向かう上での足かせとなっている。日系車が販売台数の完全回復を実現する鍵を握るのはブランド戦略にある。
〇旧モデルの販売が落ち込み、新車がその穴を埋める
日系ブランドはここ数年、販売台数の回復に向け、複数モデルの新車を導入してきた。特に昨年は、少ないところで日産の1モデル、多いところではホンダの5モデル、トヨタ・マツダ・スズキがそれぞれ2~3モデルといったように、各社が主力級モデルを導入した。今年1月から3月、日系ブランド各車はいずれも、新型クラウン、ハイランダー、国産プラド2.7Lなど、さまざまな主力級モデルを市場に投入した。
日系ブランドの新車戦略は、確かに効果が上がっている。昨年、広汽ホンダの小型SUVヴェゼル1.8Lは、発売後わずか3カ月間で、販売台数1万1639台、ナンバープレート交付7214台という新記録を達成、市場競争が急速に高まる小型SUV市場で、大きなシェアを占めた。今年第1四半期、ヴェゼルの売れ行きが良かったおかげで、広汽ホンダの販売は約3割伸びた。また、東風ホンダが昨年発売した小型SUV・XR―Vも、同社の販売台数増加に大きく貢献する主力モデルの一つとなり、先月、販売台数の底から脱出するのに一役買った。
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