働いて初めてもらう給料は、職業キャリアがどのレベルでスタートを切るかを決定づけることが多い。人材サイト・前程無憂がこのほど発表した2015年の大卒者の初任給に関する報告によると、大卒者に支給された初任給は全体として14年より10％以上多く、最も「リッチ」な金融産業では大学学部卒業生と大学院生が受け取った初任給は最高で1万元（1元は約19.4円）を超えたという。「北京晨報」が伝えた。

1990年代生まれが中心となった13～15年の大卒者の就職状況をみると、大卒者の受け入れ数が最も多い15産業の比較的規模の大きい企業263社のうち、学部卒業生の初任給が5千元を超えたところは219社に上った。一部の企業は初任給は高くないものの、募集職種が主に販売業務で、その初任給は実際には基本給であり、営業成績に連動して相応の奨励金を受け取れるようになっている。注目すべきは、多くの企業が修士卒業生に支払う給与は大卒者とそれほど変わらず、1千元から2千元ほどの差しかないということだ。

産業間の大卒初任給の開きはそれほど大きくなく、産業内の企業の募集条件の違いの方が大きい。今最も「熱い」電子商取引産業を例に取ると、販売業務に従事しない学部卒業生の月収は最低が3500元だが、最高が1万6千元に上り、年間で16カ月分が支給されるという。

最もリッチな金融産業では、15年の学部卒業生および修士卒業生が受け取る給与の最高額は1万元を超え、修士卒業生の最高は1万7千元に達する。高給取りの大半が製品の開発や産業の研究といった職種に就く人々だ。初任給が5千元を下回る企業は10％に満たず、下回る職種の多くは業績により高額の奨励金を受け取れる販売業務だ。不動産・建築産業も同様で、工学専攻の大卒者の初任給が最も多く、土木建築エンジニアなどの技術職では修士卒業生と学部卒業生は給与の面でそれほど違いがないか、あっても8千元～1万元とそれほど大きくない。ただ仕事は相当ハードだ。企画や管理を担う職種は一般的に学部卒業以上の学歴が必要で、上場会社や有名会社の多くは月に5千元前後を支給する。（編集KS）

「人民網日本語版」2015年4月13日