イエメンに最後まで残留していた中国側人員が7日、無事ジブチに到着し、イエメンからの中国人退避行動はひとまず一段落を告げた。中国新聞網が伝えた。
中国政府は3月29日から4月6日までに4回に分けて、戦火が飛び散るイエメンから中国人613人を無事退避させ、15カ国の外国人計279人の退避も支援した。
■各国が中国に感謝
中国が軍艦で海外在留者を退避させたのは初めてであり、中国艦隊は各国の在留者の危険な地からの退避を支援した「ノアの方舟」と讃えられた。各国政府も中国に心からの謝意を表明した。
ドイツ外務省報道官は「われわれは中国政府の支援に大変感謝する」と表明。ジブチのユスフ外相は「外国人退避への中国の支援に感謝する。みなさんの全ての行いは人々を感動させる」と述べた。ポーランド外務省は、ポーランド人4人の退避を支援した中国に感謝する公告を出した。
パキスタン上院のフセイン国防委員長は「イエメンから移動できなくなったパキスタン国民の退避への中国の支援は『苦しい時の友人こそ真の友人』ということわざを改めて検証した」「中国は緊急時にインド洋で軍艦を出動して人道支援を行った。今回の中国の新たな役割をパキスタン国民は誇らしく思う」と表明した。
日本の菅義偉内閣官房長官は「日本人1名のイエメンからの退避への支援について、日本政府は中国政府に謝意を表明する」と述べた。
■大役を引き受ける中国の姿勢を世界が目撃
中国側の組織した退避活動はイエメン、ジブチ、エチオピア、バーレーン、サウジアラビアなどの支持を得た。これは助け合い、誠実な友好関係にあり、苦難を共にする中国と関係国との真の姿の描写である。
義を見て為さざるは勇なきなり。これは中国政府が危険地域の外国人を退避させるために取った初の特別行動であり、中国政府の人道精神と国際主義精神を示しており、中国の特色ある大国外交の新たな重要な実践だ。
退避過程における、中国軍人の危険を前に恐れない、落ち着き払った姿、中国外交官の働きづめで赤く腫らした目、かすれた声、中国の人々の誠実で友好的な思いやりを、救出された外国人は目に見て、耳に聞き、心の底に記憶した。
退避した際、様々な言語の各国民が「ありがとう中国!」と心から叫んだ。彼らが帰国した際、多くの人の手に中国国旗がしっかりと握られているのを人々は見た。
苦難の時こそ友情が現れる。中国政府の今回の救援行動は、中国の善意を世界に示した。パキスタン上院のフセイン国防委員長(パキスタン・中国友好協会会長)が述べたように「中国のこの新たな役割はパキスタンおよびパキスタン国民にとって誇りに値する事だ。中国海軍が緊急時に行った人道的救助行動はアジアの安定、平和、安全にとって良い兆しだからだ。これはアジア諸国の助け合い、アジアが結束して人類に貢献する事を示す良い例証でもある」。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月8日
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