ボアオ・アジアフォーラムのテーマ晩餐会が28日に行われ、東アジア共同体の構築について話し合いが行われた。講演を行った参加者によると、東アジア経済ブロックの発展状況により適合した経済共同体を構築することが、この地域の各国がともに直面する喫緊の現実的な課題であり戦略的なチャンスでもあり、東アジア経済共同体を議事日程に入れる時期が来ているという。人民日報が伝えた。
フォーラムの副理事長を務める中国側の曽培炎首席代表は、「東アジア経済共同体の位置づけは自由貿易区を超えた全方位的な制度的計画であるべきで、貿易、投資、インフラ、産業チェーンなどの経済協力の各分野をカバーする必要がある。包摂的で開放的であることを堅持し、エコノミーは大小にかかわらずすべて平等とし、和して同ぜずと各エコノミーの特徴の維持を枠組として、その下で相互利益の協力を推進し、共同での経済発展を、国民生活の改善、社会における貧富の格差や地域ごとの格差の縮小のための最も直接的なエネルギーにする。実施プロセスは順序を追って徐々に進められるべきもので、▽各種の多国間・二国間ルールの調整▽東アジアの大規模な物流システムの構築▽市場のソフト環境の最適化▽地域の金融安定メカニズムの構築▽経済の外部性への共同の対応、という5つの側面から力強く推進していくことが可能だ」と述べた。
フォーラムの理事長を務める日本の福田康夫元首相は、「アジアと世界は運命共同体であり、私は習近平主席の提案に大きく賛同する。東アジアは極めて多様な地域であり、各国・各地域それぞれの意見を集約するのは非常に難しいことだ。中国で行われるボアオ・アジアフォーラムは、すでにこの地域の代表的な英知と卓見を集約するための重要プラットフォームとなっている。私はこのプラットフォームは必ずや東アジア経済共同体建設の成功へ極めて大きく貢献するものになると確信する」と述べた。
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