ボアオ・アジアフォーラムの2015年度年次総会は3月26~29日に中国海南省博鰲(ボアオ)で「アジアの新たな未来:運命共同体へ向けて」をテーマに開催される。
今フォーラムの規模は過去最大となり、インドネシアのジョコ大統領、ネパールのヤダブ大統領、オーストラリアのコスグローブ総督、オランダのルッテ首相、ザンビアのルング大統領、ロシアのシュワロフ第1副首相ら16カ国の首脳のほか、各国の閣僚級代表80人あまりが出席する。また、企業経営者の出席も急増し、国際色がより豊かになっている。
習近平国家主席は今回、3度目のボアオ・アジアフォーラム出席となる。これは、中国が同フォーラムを高く重視し、中国とアジアおよび世界との重要な交流の場である同フォーラムを通じて、二国間・多国間の協力を強化したいと考えていることを意味する。
今フォーラムで焦点となるのが、アジアインフラ投資銀行(AIIB)だ。すでに、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スイスの各国がAIIB創設メンバーとして参加する意向を表明している。また、フォーラムの会期は、創設メンバーへの参加期限である3月31日とも近い。AIIBの規則、運営方針および未来の国際金融の新たな秩序への影響などが、各国のメディアと業界関係者から大いに注目されている。
発展は、平和・安定と切っても切れない関係にある。協力を通じて発展を促進することは、各国の願いだ。中国が提唱する「1ベルト・1ロード(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」は、世界各国から幅広い肯定と支持を獲得している。今後、どのような具体的な計画、実施案、プロジェクト・リストが発表されるのか?フォーラムでの交流と検討を通じて、「1ベルト・1ロード」が着実に推進されるだろう。
フォーラムではまた、アジアと世界の経済の見通し、金融政策の方向性などについても、予測と討論が繰り広げられる。インターネット技術、革新、起業に関する話題はフォーラムの新たな注目点となる。各界の著名人が出席し、人類の持続可能な発展をめぐり意見交換を行う。
なお、食品の安全、ウイルスと人類、煙霧と健康、農村と農業、世代間移動と家族の継承、反腐敗と政治・商業の関係など、国民生活に密接に関わる議題も、今フォーラムが注目を集める要因となっている。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年3月25日 |