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中国石油天然ガスの廖永遠総経理が「重大な規律違反」で調査

 

中央紀律検査委員会は、中国の国有自動車大手・第一汽車集団の徐健一董事長(会長)を「重大な規律違反」で摘発した後、「西北の虎」と呼ばれる、中国最大の石油企業・中国石油天然ガス集団(CNPC)の廖永遠総経理(社長)を「重大な規律違反と違法行為の疑い」で調査していることを明らかにした。中国新聞網が伝えた。

中国政府は現在、CNPCを含めた中国の中央企業26社に対し中央紀律検査委員会の巡視チームを派遣し、汚職に対する調査を行っている。今回、巡視チームがCNPCに派遣されてわずか半月足らずで廖永遠に対する調査が行われたことからも、国有企業に対する反汚職キャンペーンの推進の徹底ぶりや仕事の速さが見て取れる。

中央紀律検査委員会は16日夜、公式ウェブサイトに、「重大な規律違反と違法行為を犯した疑いで中国石油天然ガス集団の廖永遠総経理を調査している」と発表した。

公開されている資料によると、廖永遠氏は1962年生まれの53歳で、中国共産党員、教授クラスシニアエンジニアで、江漢石油学院(現:長江大学)の掘削エンジニアリング学科と中国華東石油学院(現:中国石油大学)の管理科学・エンジニアリング学科を卒業している。

廖永遠氏は、一貫して中国石油天然ガス畑を歩み、30年近いキャリアを積んできた。CNPCの副総経理を務めていた期間、関連企業がパイプ爆発事故を起こしたことで国務院から行政処分を課されたこともあったが、この件が廖永遠氏の出世の道に影響を与えることはなかった。2013年5月、廖永遠氏は中国石油天然ガス集団の総経理、党組織メンバー、董事(取締役)に任命された。

しかし今回の調査により、中国石油天然ガス集団の総経理に任命されて2年足らずで、廖永遠氏は失脚したことになる。これは、2013年9月に摘発、党籍剥奪されたCNPC元董事長の蒋潔敏氏や元副総経理の王永春氏、CNPC元副総経理の李華林氏などの一連の中国石油天然ガス集団幹部の汚職事件に続くもので、その中でもトップに位置する人物となる。

16日に、廖永遠氏のニュースが発表されて間もなく、中国石油天然ガス集団の公式ウェブサイトに、「中国石油天然ガス集団の業務や生産に調査の影響は出ていない」という告知が発表された。

党中央の計画によると、中央政府が監督管理する国有重要企業と金融企業に対する巡視を2015年に全面的にカバーする予定だという。同調査は、企業の作風、規律、腐敗、人材の選抜などで普遍的な問題を発見することを重要任務としている。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年3月17日

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